前に一緒に映画館に行った友達が、「映画を趣味にすると言ったって、見たい映画なんてどうやって見つけたらいいの?」と言っていたことがあったので、
本記事では同じように「映画を見たいけど何を見たらいいかわからない」と思っている人に向けて、見たい映画を見つける方法を解説してきます。
見たい映画ってどんな映画?
「あなたが見たい映画はどんな映画ですか?」
見たい映画を探すためには、まずこの質問に答えなくてはいけません。
「どんな」の中身には、マニアック度順にこのようなものがあります。
- 「好きな俳優さん・女優さん・声優さんが出演している」映画(初級)
- 「好きな漫画や小説などが映像化された」映画(初級)
- 「たまたま予告を見て気になった」映画(初級)
- 「おすすめされて気になった」映画(初級)
- 「前に見た作品の続編」映画(初級)
- 「好きなジャンル・テーマの」映画(中級)
- 「興味のある・勉強したいテーマの」映画(中級)
- 「好きな映画監督・演出家・音楽監督等が手掛けた」映画(中級)
- 「好きな映画関係者が影響を受けている」映画(上級)
- 「最近見た映画が引用していた」映画(上級)
初級はわかりやすいかもしれないですが、上級のものは「ちょっとよくわからない」という人が大半でしょう。
大丈夫です、順番に見ていきましょう。
映画を選ぶポイント(初級編)
初級編は「映画を見ることが習慣化していない人が、どのように見たい映画を探していくのか」というものです。
映画好き初心者の方は「映画」ではなく、「何か好きなことに関連した映画」を見ようとすることが大切です。
「好きな俳優さん・声優さんが出演している」映画
キャストは映画を見たいと思う、わかりやすいきっかけです。
かっこいい、かわいい、演技力や表現力がある、声や挙動がなんかツボなど、好みのポイントはいろいろあると思いますが、みなさん、好きな俳優や声優さんっていますよね。
好きな人が出演していたら内容は何であれ、見ておきたいですよね。
「好きな漫画や小説などが映像化された」映画
漫画や小説が好きな人は、映像化されたら見とかないとって思ったりすると思います。
もちろん映像化するとイメージが崩れることがあるので、あまり見たくない人もあるとは思いますが、それでも映画館へ行く1つのきっかけにはなると思います。
アニメ好きな人なら、劇場版も見逃せないはずです。
「原作好き」の方々は映画化の情報はすぐに手に入れているとは思いますが、このような映画は原作である漫画、小説、アニメのダイジェストやハイライトのような作り方がされることもあります。
そのような映画は、「名前だけ聞いたことがある」「へー、人気なんだそれ」という人たちの導入編としての役割も果たすので、元々原作に興味のあった人たちにはお勧めな映画です。
「たまたま広告を見て気になった」映画
テレビ、YouTube、Twitter、、、さまざまな媒体で広告が流れています。
映画の広告は、その映画を知らない人たちの興味や、もともと知っている人たちの視聴意欲を煽るようにできています。
まんまと興味をそそられて、映画館へ足を運んでしまいましょう。
「おすすめされて気になった」映画
友達が見た、あの有名人が見た、映画レビュー系YouTuberがおすすめしていた。
あちこちで自分の見た映画をおすすめしている人たちがいます。
NetflixやAmazonプライムなどのVOD(動画配信サービス)でも、さまざまな映画をおすすめしてきます。
知らない映画を知るきっかけになるので、積極的におすすめされた映画を見てみるとよいですし、あなたも自分も見た映画の感想をSNSで発信してみてはどうでしょうか。
「前に見た作品の続編」映画
映画には「続編」が続く、「シリーズもの」があります。
このような映画は1つの作品だけで完結しておらず、数年単位で作品が続いていくので、定期的に映画を見るきっかけとなってくれます。
あまりにも長いと、VOD で見るドラマと同じように「沼」となってしまいます。
映画を選ぶポイント(中級編)
次は中級編です。ここでは「映画好き」と名乗る人たちがどのようにして見る映画を探しているのかを紹介していきます。
「映画好き」は、自分の好きな映画のジャンルやテーマを持っていますし、映画監督や演出家などの情報も積極的に集めています。
そのため、「どんな」の中身は映画の属性や制作過程も含まれ、気づけば「映画を見ること」そのものについてをも求めるようになっていきます。
「好きなジャンル・テーマの」映画
映画を数多く見ていくと、次第に自分の好みがわかってきます。
「またこの感じの映画見てるなー」「あーこういうのはいやだな」という感覚が統計的に、よく見るジャンルやテーマに現れてくるのです。
そうなると自分の好きな映画が何本か出てきて、「映画好き」の第一歩を踏み出したことになります。
この段階までくると「今まで見た中で好きな映画」ではなく、「こんな映画が好きです」と言えるようになるので、自己紹介で映画好きだと堂々と答えてもよいでしょう。
「興味のある・勉強したいテーマの」映画
さらに映画を見ることに慣れてくると、映画が教材にもなります。
映画は描かれる当時の文化や世界観、登場する知識や技術、さらには撮影した地域や時代の傾向なども見ることができるので、何かを勉強する導入として映画を見ることは、有効な学習方法とも言えます。
映画を実際に見たあとに解説を見たり登場した知識を調べることで、より深く学ぶことができるので、何か知りたいテーマがあれば、そのテーマが題材となった作品が「見たい映画」ということになるのです。
ちなみに僕は「著名な作家」をテーマにした映画、『トールキン 』『メアリーの総て』『ライ麦畑の反逆児』などが好きです。
最近では、若草物語を描いた『ストーリーオブマイライフ』もありましたね。
「好きな映画監督・音楽監督が手掛けた」映画
さて、ここまでくれば本格的な「映画好き」です。
何本も映画を見ていると好きな映画の傾向がわかってきますが、実は同じ映画監督の作品だらけだったなんてことが多くあります。
「誰々作品」なんて言い方がされますが、人気な映画監督の作品はテレビなどでもピックアップして紹介されますよね。
黒澤明、三谷幸喜、井筒一彦、是枝裕和、宮藤官九郎、福田雄一、宮崎駿、細田守、、、
スティーブン・スピルバーグ、クリント・イーストウッド、ティム・バートン、クリストファー・ノーラン、ピーター・ジャクソン、、、
このラインナップだとにわか映画好きなのがバレてしまいますね、、、
あと、ちょっと関係ありませんが、最近は福田雄一監督が抱え込んだ俳優たちが身内ネタをしているのを楽しみたくて映画好きになる人たちも増えているそうですね。
ちょっと上級に入りますが、音楽監督のファンになるというケースもあります。
ジブリ作品の曲を書いている久石譲さんなんかは非常にポピュラーですが、他にもいい曲を書いている作曲家さんがたくさんいるので、注目してみてください。
映画を選ぶポイント(上級編)
ここから先はかなりマニアックな世界なので、僕もたどり着けていない境地ですが、一応紹介しておきます。
「好きな映画関係者が影響を受けている」映画
好きな俳優や映画監督などが影響を受けた作品を片っ端から見ていくという選び方です。
昔に上映された映画のモチーフが利用されていたり、雰囲気が似ていたりするため、俳優や映画監督がどのようなルーツで映画に影響されてきたのかを見てとることができます。
これぞ、マニアックな映画の見方ですね。
「最近見た映画が引用していた」映画
上記にも似ていますが、過去に上映された映画のパロディとなっているシーンを探す旅に出るという選び方です。
最近は、ら映画レビュー系のYouTuberでこの辺りをもれなく紹介してくれる方がいるので、映画に詳しくなくても引用元を探すことができます。
映画を探すツール
TSUTAYAやGEOへ行ったり動画配信サービスに登録すれば、さまざまな映画が紹介されているので、わざわざ探さなくても見たい映画を見つけることはできます。
しかしツールを利用することで、見たい映画に出会う確率を高めることができるのです。
これから、僕が利用している映画に関するツールを紹介していきましょう。
映画.com

業界ダントツのアクセス数を誇る映画レビューサイトです。
映画レビューサイトですが、個人的にはあまりレビューを確認することはなく、「どんな映画がやってるのかなー」ということを確認するために利用しています。
スマホアプリでは、現在映画館で上映している映画やこれから上映が予定されている映画が、時系列で掲載されているので「来月は何やるのかな」っていう探し方がしやすいです。
また、映画館ごとの上映情報を確認することもでき、通っている映画館を「Check in」しておけば、どこで何がやっているのかをすぐに調べることができるのでおすすめですよ。
Filmarks

Filmarksも同じく映画レビューサイトですが、タイムラインやいいね・コメントなどのSNSの特徴を持ち合わせているため、レビューを確認したり書いたりするのであればこちらがおすすめです。
フォローやフォロワーなどのシステムもあり、映画レビュー系YouTuberも投稿していたりするので、気になるあの人が何を見たのかも確認できちゃいます。
Filmarksでは時系列に関係なく表示されるため、過去の作品もサーチ機能で簡単に探すことができ、TSUTAYAを経営するCCCと提携しているため、レンタルが開始された映画もお知らせしてくれます。
トレンド機能では人気作品のほか、季節に合わせたりあわせなかったり、様々なテーマで映画をまとめて紹介してくれるので、普通に生きていたら出会わないような映画にも出会うことができますよ。
あと忘れてはならないのが、Filmarksで作品を見つけると、その作品を見ることができる動画配信サービスも表示されます。
利用しているサービスで見れることがわかればマーキングしておき、時間ができたときに迷わず見ています。(見れないことがわかったときは、発狂してしまいますが)
その他のツール
TwitterやInstagramなどの映画に関する投稿をしている人ををフォローしておけば、定期的に映画が紹介されるので、映画に出会う機会を作ることができます。
また、YouTubeでは映画のレビューをしている人たちが何人もおり、最近ではテレビやラジオでコメンテーターをするような人も進出して、情報過多になってしまうくらいです。
せっかくなので、僕が個人的に参考にしている映画レビュー系YouTuberを紹介しますね。
最新映画感想レビュー 茶一郎
僕が1番信頼を置いている、映画大好きお兄さんです。
茶一郎さんの動画を見ていると、とてもわかりやすい講義を受けているようです。
物語の背景や前提となる設定から、各シーンに隠された意図、作品をどのように解釈すればいいのか、さらには引用元や映画監督が影響を受けた作品まで、持てる知識とリサーチ力を総て駆使して紹介する映画を分解してくれます。
前編はネタバレなし、後半は結末も含めた考察までという構成で動画を作ってくれるので、映画を見る前は予備知識を得るため、映画を見た後は復習のために茶一郎さんの動画を見ています。
お遊戯室
私情とおふざけが交差する、そんなお兄さんです。
物凄く映画知識がある。というわけではありませんが、持ち前のトーク力で、映画を見て何を思ったのかをわかりやすく語ってくれます。
自ら滑りにいく系のお兄さんで、たまーにわかりにくいボケをはさんできますがそれも含め、友だちと話しているような気分になる。
わざとらしいフリー素材を駆使したあらすじの説明や、私情にまみれた感想も、気付けばクセになってました。
守鍬刈雄のお暇なら映画でも
守鍬さんは手書き紙芝居スタイルで、鼻歌まじりに可愛らしくホラーを紹介してくれます。
僕はホラー映画が苦手なのですが、この人の動画であらすじを勉強させてもらいました。
ホラー映画は苦手だけど、ストーリーは気になるという人にはおすすめのYouTuberです。
まとめ
さて、見たい映画を見つけるヒントは得られたでしょうか。
映画の情報を浴びる環境を作れば、意識せずとも気になる映画を見つけることができるようになります。
楽しんで映画好きになりませんか。