テントで泊まるって楽しい
キャンプのメインイベントのひとつは、「野外で泊まること」です。
野外で泊まるって非日常的で楽しいんですよね。
普段寝るときには聞こえない音が聞こえ、感じない気配を感じ、高揚感で眠れないこともあるでしょう。
そんな非日常を味わうには、泊まるための道具。それが、テントです。
テントって設営するのも楽しいんです。秘密基地を作るみたいでワクワクします。
テントはキャンプの醍醐味なんです。
いろんなテントがあるんですね。
テントと一口にいっても、どんなキャンプをするかによってそのシチュエーションに合った様々な種類のテントがあります。
仲良しグループでワイワイ楽しむキャンプか、ひとりで焚き火を突いて楽しむソロキャンプかによって、持っていくべきテントの大きさは変わります。また草原・森・河原など、どんな場所でキャンプするのかによって、張りやすいテントの形状も変わってきます。
もちろん、キャンプしていくうちに好みの形状なんかもできると思いますし、見た目の好みと使用感の好みは違うので、いろんな種類のテントを知って、自分に合ったテントを探していきましょう。
テントの種類
ドーム型テント

ど定番のドーム型テントは、初心者から上級者まで幅広く使われている一般的なテントです。
数本のポールをクロスさせてテントを持ち上げるというシンプルな構造なので設営も簡単です。自立してくれるので、設営後も倒れる心配をする必要がありません。
ドーム型なため天井が高い部分が広いので、ゆったりと快適なスペースを作ることができます。
この型のテントはソロ用からファミリー用まで、そして入門モデルからハイエンドモデルまで、とても種類が多く、様々なメーカーのものがあります。
テントの入り口にタープを張ることで、雨や落下物を防いだリビングスペースを作ることができます。
ツールームテント

ツールームテントは、タープを張らずにリビングスペースを作ることができるタイプのテントです。
ドーム型のテントにタープがくっついたものなので、快適な寝室と屋根下のリビングスペースが接した、まとまった空間ができあがります。
基本的には大きなテントなので、ファミリーキャンプやグループキャンプをするときに大活躍してくれます。
シートが大きくポールも多くなりますが、構造はシンプルなので数人いれば簡単に設営できます。テントとタープを両方張るよりは圧倒的に楽です。
タープを持ち出さずに済むので、荷台の省スペース化にもいいですね。
ポールテント(ティピーテント)

ワンポールテント(ティピーテント)とは、中央を1本のポールで支える円錐型のテントです。
もともとは平原で生活するネイティブアメリカンの部族が使用した、移動型の住居がモデルです。
特徴としては個性的な外観で設営も手軽、さらに居住空間は広く、多面型なタイプは風にも強く安定性があります。
構造がシンプルなので設営も簡単ですが、自立してくれるわけではないので立てるのに若干コツがいります。さらに居住スペースの真ん中にポールがあるので、これを邪魔に感じる人もいるみたいですね。
しかし、とんがり帽みたいなルックスやちょっとコツのいる設営など、こだわりポイントがたくさんあるのでキャンプにハマりそうな人にはおすすめです。
ワンタッチテント

ワンタッチテントは、その名の通りワンタッチで簡単に設営できます。
袋から取り出して広げるだけですぐに使えるポップアップテントや、フレームを傘のように広げて簡単に設営できるドームタイプのテントなど、ワンタッチテントにもいろんな種類があります。
宿泊も十分に可能なテント(ダブルウォールテント)や、日よけ(サンシェード)として使用するテント(シングルウォールテント)など、その用途も様々です。
基本的には簡素なテントなので若干の頼りなさはありますが、ビーチやバーベキューで使う際には、設営も片付けも簡単なのでかなり重宝します。
ソロテント

ソロテントはひとり用のコンパクトなテントです。
近年流行しているソロキャンプやツーリングキャンプをするときは、ひとりでも設営ができて、コンパクトに収納できて持ち運びのしやすいソロテントを使用することが多いです。
登山や自転車旅のために、軽量に特化したテントもありますが高額なものが多いです。
ソロキャンプをする際は、泊まる時の快適性と収納した時のコンパクトさを考慮して使用するテントを選ぶことになります。
前室付きのタイプや2〜3人用のテントを使用すれば、荷物を置くスペースもできて快適なキャンプになりますが、その分テントが重くなるので収納スペースを圧迫します。
軽量に特化したテントであれば持ち運びも用意ですが、その分テントを張ったときに居住スペースが小さくなるので快適性はあまりありません。
持っていくテントによってキャンプのスタイルは大きく変わるので、持っていくテントを決めるのはかなり大きな決断になります。どんなキャンプをしたいのか、どんなテントを使いたいのかを悩みながら、持っていく荷物を決めるのもキャンプの楽しさのひとつです。
テントだけじゃない、クセの強い泊まりかた
野外で泊まるための道具は、テントだけではありません。
これから紹介するのはかなり上級者向けでマニアックなスタイルですが、興味をそそられる人も多いはずです。
タープ泊
一般的には日よけに使うことの多いタープですが、使い方によってはテントの代わりとすることもできます。
タープを工夫して張ることによって部屋を作ることができ、その中で寝泊りするというスタイルです。
タープ泊では完全に外と遮断された部屋を作るわけではないので、外の気配をより感じることができます。
工夫次第で様々な張りかたをすることができるので、タープひとつで様々なスタイルのキャンプを楽しめます。
ハンモック泊

最近ハンモックで野外の夜を過ごす、ハンモック泊も流行っている野営の方法です。
お笑い芸人のヒロシさんが発信するYouTube動画でいつも使われていて、認知度も高まってきていますね。
DDハンモックやヘネシーハンモックなどのメーカーが人気で、これらのメーカーが発売しているハンモックには、蚊帳がついていたり、オプションで防寒のカバーが付けられたりと、1年を通してハンモック泊を楽しめるような商品設計となっています。
ハンモックの上にタープを張ることで落下物を防げたり、周りからの視線を遮ることができたり。さらに、ハンモックに座りながら焚き火をしたり、料理をしたりと、ハンモック泊のスタイルも確立されたものになってきています。
ハンモックで泊まると初めて聞いたときは「腰痛くならんの?」と思いましたが、痛くならないどころかメリットがたくさんあるみたいです。
- ハンモック泊のメリット
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- 気持ちよい寝心地。
- 夏は涼しく、冬は暖かい(オプションが手厚い)
- 虫が侵入してくる心配がほとんどない。
- 地面の状況(傾斜、ぬかるみ)に関係なく張ることができる。
- テントに比べ、軽量でコンパクト。
- 景色を楽しむことができる。
僕も最近、DDハンモックをポチってしまいました。届くのが楽しみです。
軍幕

軍幕は軍人が使用するために設計された軍用のテントで、パップテントやハーフシェルターとも呼ばれる形のものと、ポンチョテントと呼ばれる、ポンチョにも使えるテントがあります。
軍用テントとして設計されたモノで希少性が高く、ミリタリーショップやオークションなど入手方法が限られています。
軍隊で使用されていたこともあり、雨風に強い厚手で丈夫な生地で作られており、火が燃え移りにくいため焚き火を楽しむこともできます。
オリジナルの軍幕はコットン100%のモノが多く、使い込むほどに味が出てくるのも魅力です。使えば使うほどヴィンテージ感が増すので、使い込んで自分色に染めることができる、愛着の湧きそうなテントですね。
テントサイル

空中テントとでもいうべき、地面から離れた場所に張ることのできるテントです。
テントサイルは3方向にテンションを張ることによって空中にテントを張ることを可能としたもので、はしごを吊り下げ流ことで昇り降りすることができます。
「空中でキャンプができるなんて」を叶えるため、強度をしっかりさせるいい素材を使用しているので、それに伴ってなかなかのお値段がします。
レンタルが可能なキャンプ場もあるようなので、いつか使ってみたいですね。
まとめ
キャンプで泊まると言っても、いろんな方法で泊まることができることがわかりました。
テントだけでもいろいろあるのに、テントじゃない泊まり方もあって、どんなキャンプをしようか迷ってしまいますね。
僕は最近、DDハンモックを注文したので、使うのが楽しみです。