公務員になってできることと自分の想いについて。

公務員を目指しているそこのあなた。動機はなんでしょうか。

安定しているから? それとも、自治体をよくしようと思っているから?

新採用試験で面接をするときは「安定が欲しいから」なんて言えないので、何かしらやりたいことを考えるのではないでしょうか。

今回は、田舎の町役場に採用されて2年目の若手な職員の僕が、公務員としてやりたい事業をすることについて思うことが出てきたのでまとめていきます。

※以降は住民10,000人に満たない田舎の町役場に勤める、公務員2年目の若手職員の体感に基づいたお話です。

目次

公務員になるということは

一般職で採用されるということ

公務員になるということは、自治体や住民のために貢献する立場になるということです。

何か貢献しようとするとぼんやり思いつくのは、勉強してきたことや経験してきたことなど、今までの自分が興味を持つことや関心のあることが多いはずです。

農学部で学んだ人は農務について、旅行が好きな人は観光についてなど、勉強してきたことや経験したことに関する事業であればとっつきやすいので、そんな業務に関わりたいと思う人が多いのではないでしょうか。

しかしご存知の通り、専門職として採用されるのでなければ、一般職で採用されて仕事を割り振られることになるので、必ずしも自分の希望通りに配属されるというわけではありません。

一般職とは、事業の運営を行う職種です。企業や国家公務員であれば「政策の企画立案等の高度の知識、技術または経験等を必要とする業務に従事する職員」と位置付けられる総合職とは別に採用されて異動も比較的少ないですが、地方自治体の一般職は総合職を兼ねている場合が多いです。
基本的には3年を目処に部署の異動があり、人事の希望も訊かれはしますが、どの部署に配属となるのかは、自分の意思の外にあります。もちろん昇格のチャンスはあり、役場内の最終的な出世先は課長です。(退職後にそのまま副町長となることもあります)

ちなみに専門職には保健師・保育士・技術系(土木・建築・水道など)などがあり、専門職で採用されると部署の異動をすることはあまりありません。

田舎の役場職員は、ひとりでいくつかの事業を受け持っています

地方自治体の職員として正式に採用されると、採用されたその日から担当事業を割り振られます。「採用日から」です。

基本的なことは職場の先輩がマンツーマンで教えてくれますが、地方の自治体ではひとりでいくつかの事業を掛け持ちすることになるので、担当した事業について周りの先輩が詳しくないことが多いです。

僕は初年度から、ジャンルでまとめることのできない4事業を割り振られました。

引き継いだ事業については、「いつ何をした」という引継ぎを前任者からされますが、引き継ぎのマニュアルがあるわけでもなく、引き継ぐことを考慮した資料のまとめ方をしている人も少ない(そんな余裕がない?)ので、基本的には前年度の形跡をなんとか辿って業務内容を把握することになります。

さすがに初年度は比較的簡単な事業を割り振られたので、初めから残業が多いということはありませんでしたが、上司から会議資料の印刷や会議室の準備などを頼まれることも多く、自分のタスクはしっかりと管理して、余裕を持って業務を進めていく必要がありました。

時には暇になることもあるので、その時間は勉強に当てます。採用されて1年目の職員は覚えることが多いので、大事な時間です。暇なときの過ごし方ってなかなか難しいですが、勉強することがあれば悩むことはないですよね。

結局、個人で活動することがいいんだろうな

公務員として思い通りにできること

公務員として思い通りにできる事業は、自分が立ち上げた事業、これひとつです。あとは基本的に引き継いだ事務作業がほとんどですからね。(部署によっては、いろいろと企画をすることができますが、、、)

各自治体は総合計画という数年スパンで行う行政に関する計画を制定します。新しく立ち上げる事業は、この総合計画の方向性に沿っている必要があります。

「思い通りにできることは」と風呂敷を広げましたが、事業を立ち上げるには必要性を説明できなければならないので、すべてをやりたいようにやるというわけにはいきません。

そもそも、採用されてすぐは何をすればいいのかもわからず、与えられた業務をこなすことで精一杯だと思うので、1年目で事業を立ち上げるのって、だいぶ大変なことだと思います。僕の上司はやりたいことあるなら報告してねとは言ってくれましたが、やりたいことよりも立ち上げる手順を勉強するだけでエネルギーが尽きてしまう気がしてなりません。

さらに、公務員には部署の異動が数年おきにあるので、事業を立ち上げたとしても継続して進めることができない可能性があります。自分で立ち上げた事業が部署を異動した後に廃止にされたりなんかしたら、報われないですよね。

あと、自分だけの思いが強い事業を立ち上げてしまうと、めんどくさい仕事が増えただけだと考える人もいるので、ひとりで突っ走ると後々厄介なことになるかもしれません。

個人で活動するということ

「まずは個人でできることから活動する」ということは、以前、長野の塩尻市の職員で「日本一おかしな公務員」の著者である山田崇氏の講演を受けた際に実感しました。

彼はプライベートで市内の空き家を買い取り、買い取った空き家を使った独特なプロジェクトを行うことでシャッター商店街を活性化させたことで注目されています。

講演ではプライベートの活動が自治体を活性化させることや、活動を行うことで業務にもフィードバックがあること、まずは何か、自分のできる身の回りのことから活動を始めることが重要だということを教えていただけました。

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何かやりたいことがあるのであれば、住民活動をするという手があります。公務員である前に1人の住民としてできることで、地域のためになる活動ができるはずなんです。

情報発信や清掃活動などの自分ひとりでもできることから、イベントを運営する団体での活動に参加することもできます。同じような志を持った仲間がいれば、いちから団体を立ち上げることもできます。

公務員としての仕事は自治体を運営することなので、普段の仕事の中で自治体の長所や短所、特徴、面白いことなど、いろいろと見えてくることがあります。そうすると、あれはああしたらいいのに、これはこうしたらいいのにということも浮かんできます。

そんなことの中から、まずは自分の力でできることを見つけられるといいですね。

まとめ

公務員のみなさんは、少なからず自治体をよくしようという気持ちを持っているのではないかと思います。

しかし異動の多い公務員では、継続して事業を続けることができないので仕事でモチベーションを保つことも難しいです。

そんな「自治体をよくしよう」という気持ちを行動に移すことは、個人的に何か活動をすることで自分にも自治体とっても良いことだらけです。

仕事が楽しくないと感じる公務員の皆さんは、仕事は定時で終えて個人的な活動に力を注いでみてはいかがでしょうか。

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